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神島竜のそう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

横浜駅SFについて

最近、近所の書店のネット小説コーナーが広くなりました。SAOから続くなろう小説のアニメ化ラッシュ、対抗馬のカクヨムのオープン。こうしたことでアマチュアの入り口がひろくなるのは喜ばしいかと思いましたが現実は甘くない。

 

どこかのコーナーがひろくなるということは、別のコーナーがせまくなるということだ。

それがどこかといえば、ライトノベルのコーナー。前は4棚ぶんあったそこは二棚となり、そこにネット小説のコーナーができた。なんてことのない、ネット小説が市民権を得たのでなく、ライトノベルを読む層が一般のライトノベルよりネット小説を読むようになっただけである。そういえば、昔はあった書店がどんどんつぶれ、イケヤ以外の家具屋で本棚の数が減ってるそうだ。数少ない娯楽の時間が本でなくスマホに割かれるようになったのだろう。

 

アマチュアの入り口というのは確かに増えているがそこからペン1つで食えるようになる道筋はまだまだ厳しそうである。

 

 

 

それでも、語らなければいけない本がある。語れるのならばはてなブログで。そのブログこそ、神島竜のそう、それが言いたかった。

 

さて、昨日からはじめたネット小説紹介、第二回目。僕の妹はバケモノですに引き続き紹介するのはまたしてもカクヨムネット小説大賞書籍化作品、その名は横浜駅SF。

 

あらすじ

改築工事を繰り返す“横浜駅”が、ついに自己増殖を開始。それから数百年―JR北日本・JR福岡2社が独自技術で防衛戦を続けるものの、日本は本州の99%が横浜駅化した。脳に埋め込まれたSuikaで人間が管理されるエキナカ社会。その外側で暮らす非Suika住民のヒロトは、駅への反逆で追放された男から『18きっぷ』と、ある使命を託された。はたして、横浜駅には何があるのか。人類の未来を懸けた、横浜駅構内5日間400キロの旅がはじまる―。

 

12月にカクヨムネット小説大賞が5作、書籍化、販売されました。カクヨムのオープンは去年の2月で、これがはじめての書籍化です。もし、このなかからどれか一冊をおすすめするとしたら、ぜひとも読んでほしいのが横浜駅SFですね。

 

あらすじからして目を引きますよね。「横浜駅が増殖してしまった未来」。

 

じつは受賞前からニコ動の広告に入ったり。受賞後もCMがあったりですね。カクヨムでも一番プッシュされているわけなんですけども。

 

それはこの作品が一文でインパクトのある世界観が説明できるからだと思います。

 

進撃の巨人の「巨人に人が食われる世界」みたいにですね。この作品はプッシュする魅力がなんなのかがわかりやすいんですよね。それでいて、そうした世界であればどうなるかというディティールがこまかい。

 

横浜駅が増殖するとして、どんな人が住んでいて、どんな生活があって、どんな経済がまわってるのかというのがちゃんと書かれている。

 

インパクトのある嘘を出したうえでその嘘を支えるための細かな設定があるから。人間や社会の本質とかその世界をみたうえでの主人公の変化からいろいろなテーマが作者の意図していなくても出てきている。

 

本当に読んでて面白い重厚なSFになってます。

 

こうした作品がネット小説の書籍化として選ばれたことがさ。なろうとは違うんだよっていうカクヨムの宣言に僕には思えましたね。

 

web版

https://kakuyomu.jp/works/4852201425154905871

 

 

横浜駅SF (カドカワBOOKS)

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