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神島竜のそう、それが言いたかった

2010年にpixivではじめての処女作、『who are the hero』を投稿する。who are the heroを完結後は小説家になろうに移動。現在、思春期の少年、少女がゾンビたちが蹂躙する日本で戦う『エデンプロジェクト』と、はてなブログでネット小説書籍化本の批評ブログ、『そう、それがいいたかった』を更新中。

くま クマ 熊 ベアー6について

さて、今回紹介する作品はこちら、『くまクマ熊ベアー』の6巻です。

主人公のユナの一人称で語られる絵本に近い短い文で構成された文章。かわいいクマの描写。けいおんに近いかわいい女の子のゆるい交流。

それをやりながらも中身は爽快感のある俺TUEE異世界転生もの。異世界転生のなかではかなりオススメの作品です。

今巻の魅力は、王都の学生の護衛任務。今回、ユナは冒険者を目指す学生たちを指導、監督する立場に立ちます。ある程度の無双をやった異世界転生の主人公たちがある時期に通過するイベントですね。

若い子に経験させる。教えなければいけないという状況に置くことでインフレから少し外れた展開を取ることができる。

それと生意気な若者を出すことで、舐めてたアイツはスゴイやつってカタルシスも描けます。今巻はそれをした上で、次巻でゴーレムと戦うぜってとこで続くになりました。

新たにオープンしたお店も可愛いですよね。この作品は、ユナがいろんな街にクマをかたどったモニュメントを建造していくのが、僕らに達成感を与えてくれます。シムシティ的な、主人公による街の発展を楽しむ作品でもありますね。

これからも、続きを追って報告します。

くま クマ 熊 ベアー 6【電子版特典付】 (PASH! ブックス)

くま クマ 熊 ベアー 6【電子版特典付】 (PASH! ブックス)

誰にでもできる影から助ける魔王討伐 2巻について

 さて、今回紹介する作品はこちら、『誰にでもできる影から助ける魔王討伐』の2巻です。

 

 以前、 1巻も紹介しました。

 

 作品の肝だった勇者、藤堂に対するヘイトが消え、これからどうなるかとおもったんですが。その心配は杞憂でした。

 

 昨今の異世界転生もうええねんの風潮から生まれた一歩引いた立ち位置のアレスの視点はそのままに。今巻からは、藤堂とその仲間たちの視点から描かれる心情の描写が増えましたね。

 

 二組の物語を読みながら、作中で生じているある誤解が、すべてを知っている僕らからみたらおもしろく読めて。いつその誤解が解けるのかというワクワク感がありますね。

 

 そして、今巻の話の中心人物となったグレゴリオレギンスもいいですね。神を妄信し、狂気にかられるサイコパス。彼の言動にも心を惹かれましたが。聖職者でありながらトランクを武器に戦う戦闘スタイルはカッコよかったですよ。

 

 この作者さんは戦闘シーンを書くときに、身体的、精神的状態を密に描写されている方ですから。魔法よりも、接近戦を描写するのが得意なんだなと思いました。

 

 それと、スピカちゃんの活躍も気になりますね。彼女は今回である決断をすることで、僕らを驚かせました。彼女が今後どういった形で藤堂たちと関わるかが楽しみです。

 

 

誰にでもできる影から助ける魔王討伐2

誰にでもできる影から助ける魔王討伐2

 

 

 

誰にでもできる影から助ける魔王討伐

誰にでもできる影から助ける魔王討伐

 

 

モノクローム・サイダーについて

 さて、今回紹介する作品はこちら、『モノクローム・サイダー』です。

 

あらすじ

今なお大人を捉えて離さないレトロゲーム。もしもそのゲームが、少年時代の恋を成就させる架け橋だったなら? こんな青春をしてみたかったと思わせる珠玉の恋物語。

 

 カクヨム小説大賞のエッセイ・実話・実用作品コンテスト受賞作です。

 

 かなり心にグサッときました。

 じつは半分まで読んだ時にですね、つい読むのを一時的に止めて、しばらく経ってから読み直しました。

 この作品ですね。感情を揺さぶられる小説なんですけどね。読むのつらいんだよ。

 

 だってさ、じつは実話じゃないですか。ただの実話なら笑い話ですむんですよ。この人さ、エッセイ書くのうまくてさ。かなり心をえぐるようなさ。構成にしてんだよ。

 

 主人公が屋上で一人の少女と出会い、グンペイを通じて仲を深める。懐かしいな、思わせるくらいさ。あの頃を描くのが優れてるのもさることながらさ。あいまあいまに、奥さんとの会話シーンいれてくるのが地味に効くんだよ。

 

  レトロゲームの比喩をいれたさ。軽い文章だからさ。ラノベのノリで読んでる時にさ。ガツンとエッセイとしての実際に会ったんだぜって重みがくるとさ。

 

 ワンダースワンってことは、俺がいくつくらいだったかな。ふとさ、俺が昼休みに放送委員として音楽流している時に屋上で奥さんとグンペイを作者さんのイメージが頭に流れてですね。

 

 俺、そこまで彼女欲しかったかな〜って頭抱えるくらいさ。心に来るんだよな。

 

 あとさ、主人公のさ。俺ら感もスゴイんだよね。主人公さ、パソコン部で下ネタを披露してさ。部のみんなとワイワイやってるってシーンがあってさ。その時のだれかのネタで笑い、笑われのさ。一方通行なコミュニケーションがさ。文化部の、男子たちのノリがさ。

 

 わかっちゃうんだよな。あるあるって思うんだよ。

 

 だからさ、そのノリに浸かってた主人公がさ。ヒロインの前である失敗をしてしまったあの瞬間がさ。俺にはわかるんだよ。あるよな〜っておもったよ。

 

 だけどさ、そのすぐに奥さんとの会話シーンがあってさ。まあ、解決するんやろうなってのはわかるからさ。やっぱつらかった。

 

 エッセイでさ。ストーリーのながれがあって。伏線がしっかりしてて。文章が上手いのはなかなかないんだよね。ほんと、おもしろかったです。

kakuyomu.jp

 

モノクローム・サイダー あの日の君とレトロゲームへ

モノクローム・サイダー あの日の君とレトロゲームへ

 

 

『異世界取材記~ライトノベルができるまで~』について

はじめに

 さて、今回紹介する作品はこちら、『異世界取材記~ライトノベルができるまで~』。

 

あらすじ

中堅ラノベ作家の俺は、編集からのオーダーである「無双とハーレム」を体験するため、KADOKAWAが用意したルートを使って異世界へ取材にやってきた。ガイドの獣人アミューさん、そして、「魔法理論」を勉強するため、わざわざ異世界転移してきたらしいラノベ作家志望のJKと、いざ取材旅行へ出発!だが、孤高無双の勇者は中二病こじらせた二刀流の少年だし、ハーレム三昧の魔王の正体は後輩の売れっ子ラノベ作家!?この取材、どう転ぶかわから…(編集)先生、宣伝足りねーよ!!こうだろ→しがないラノベ作家が取材がてら異世界を救う!?創作と現実が交錯するサクセスファンタジー開幕だ!!

 

 面白いですよ。ハチャメチャな内容でありながら、芯の通ったストーリー。文章も読みやすいし、読み応えがある。読者のツッコミを想定した、勢いのある言いきりのギャグ。

 腹を抱えて笑って、なのに感動して、最後には、うぉぉぉ! 俺もライトノベルを書きてぇぇ! って、思いましたね。

 

 異世界取材記の魅力は三つあります。僕らの知識とリンクさせる描写、フィクション化された編集者、ラノベ作家ならかくあるべし、という熱いメッセージ。

 

 それらを開設したうえで、山本寛さんがブログで語った一次資料の話を例に出して、異世界取材記の魅力について語ります。

 

 僕らの知識とリンクさせる描写

 じつは田口千年堂さんの作品ははじめて読んだんですが、文章力に驚きました。この人は僕らの知っている知識にリンクさせた文章を書くのが上手いですね。たとえば、次の文章。

 

 

例1

(書籍からの引用)

――

宿屋の二階から見える景色は、現実の外国とあまり変わりはない。

 ガラス窓の外には、二階建ての瓦葺の民家が多く見受けられる。その民家のはるか向こうに、石造りの城がある。

 このくらいの町並みなら、〝世界ふしぎ発見〟でも観られる。前に取材した事がある異能系の世界のほうがディストピア感が強かった。

――

 

 異世界転移ものだからこそできる描写です。既存のメディアを出すことで、読者の頭の中のイメージを借りて世界観を共有させることができるんですね。これは異世界転移を書く上での基本中の基本です。例1のように、異世界の風景を僕らの知っている身近なものでわかりやすく伝えられるから、ネット小説では異世界転生、あるいは転移がいまだに流行っています。

 例1は序の口で。俺がスゴイなと思ったのが次の文章なんですよ。

 

例2

(書籍からの引用)

――

 遠くから見ていると、布にハサミを入れているようだ。真黒に染まったモンスターの軍勢が、勇者というハサミによって断ち切られていく。黒い領域が波を引くように分断されているのだ。

――

 

 短い文章の中で、映像的にもきれいだし、だれが読んでもわかりやすいですよね。異世界取材記では、僕らがイメージしやすい身近なものでの比喩、例えのチョイスが上手いなって思わせるのがたくさんあります。だから、読みやすい。

 

フィクション化されたラノベ業界

 異世界取材記は序盤の流れも秀逸なんですよ。

 書き出しは次の通りです。

 

(書籍からの引用)

――

 二○XX年、某月某日。

 都内某所の喫茶店にて。

「なんか、今ネット小説が流行っているみてーだな」

 パンチパーマにサングラスという大人が見ても泣き出すルックスの編集者が呟いた。

 生まれつきの顔は仕方ないにしても、その紫色のシャツとか縦縞のスラックスとか、どこで売っているんだよ。

 KADKAWAの編集者なんて、彼以外もこんな感じだ。今時、本物のヤクザでもしない恰好の連中がうろついている編集部は常に危険な香りがする。

――

 

 読んでわかる通り、あきらかに誇張された編集。漫画でもよくある編集=ヤクザの取り立てというフィクションです。スゴイのは、7P目に挿絵が入るんですけど。それが「パンチパーマにサングラスという大人が見ても泣き出すルックスの編集者」が喫茶店でタバコをふかしている場面。

 

 カラーページの挿絵を除けば、出だしの、最初に読者が見る挿絵がヤクザの編集者なんですよ。主人公のカッコいいシーンやヒロインのかわいいシーンでなく。どうみてもヤクザの編集者の絵なんです。

 

 つまり、作者の千年堂さんが最初に伝えたいのがこの作品の世界観。異世界取材記はフィクション化されたライトノベル業界の話であるってことなんですね。

 

 最初にヤクザな編集者というでっかいフィクションをぶつけたうえで、こっからエンジン全開のギャグが始まるんですよ。

 

 この作品の面白さは、そんなわけねぇだろっていう大ボラを吹きながらも、さも本当のことのように書いている言いきりのギャグがいいんですよね。

 例えば次の文章。

 

(書籍からの引用)

――

 ライトノベル作家たるもの、銃くらい撃てなければやっていけない。

 これは必要最低限のスキルだ。銃も撃てないのに、銃の描写などできないからだ。

 

 こういった、そんなわきゃねぇだろってツッコミたくなるギャグが次々と出るんですよ。だからさ、初見で見ると、圧倒されてさ。慣れてくると、笑えてくる。小説書いている人ほど笑えるネタが多いんだよ。このへんが小説を書く人がメインの読者になるカクヨムむけなんだよね。

 

 で、ギャグでありながらも、読んでるとどんどん引き込まれて、感動しちゃう自分もいる。それはさ、ライトノベル作家ならできるだろって無茶ぶりがさ。ライトノベル作家はかくあるべし。ファンタジーを書くならこのくらいの意気込みでやれっていうさ。メッセージにみえてくるんです。

 

 つまり、1次資料の大事さを説いているんですね。

 例えばさ、涼宮ハルヒの監督で有名な山本寛さんもさ。『この世界の片隅に』の感想をブログに書いたとき。次のようなことを書いているんですよ。

 

(山本寛オフィシャルブログからの引用)

――

 今のネット社会、SNS社会は、とにかく一次資料を見ない。

 裏を取らず、まとめサイトのタイトルだけで決めつける。

 

 それも根拠のない、感情と気分によってだ。

 

 雰囲気と印象、嘘や噂で決めつけるのではなく、必ず一次資料にあたれ、そこからリアリティは、真実は見えてくるのだ。

――

 

 アニメ業界や最近の若者のはなしなわけなんですけど。この話、僕らの書くなろうネット小説にもつながるんですね。

 僕らがはじめて異世界を舞台にした作品を書くとき。ゲームや漫画で得たイメージだけでつい書いちゃう。最初はそれでよくても、いつかプロになりたいと考えたら、それだけではダメなんですね。異世界を舞台にしたとしても、その世界での文化、歴史的背景。それらをいろんな資料にあたったうえで構築しなければ、本当に面白い異世界転生は書けないんです。

 

 異世界取材記はさ、そんなんできるかー! ってつい笑いながらつっこむライトノベルでありながらも、それをやるんだって、僕らに思わせてくれる熱さがあるんです。

 

(書籍からの引用)

――

「……なるほどな、取材ってわけか」

 それなら仕方がない。

 書物やネットでいくらでも資料が手に入るこの時代。

 だけどそれだけじゃ足りないんだ。

 リアリティのある作品を書くために、自分の目で一度見たいと思うよな。

――

 

 異世界取材記は、タイトルどおり異世界の取材の話で、ファンタジーを書く上での意気込み、空想だからと舐めてかかるな。本気でリアリティを追及しろって作品です。それをいろんな場面で立て続けに強調してさ。異世界を取材する主人公カッケェェな。JKの書きたいって気持ちわかるな。いいな、俺も小説を今すぐ書きてぇなって思っちゃうときにさ。ラストの怒涛の展開につながるんです。

 

 これについてはじっさいに読んでみてください。カクヨムでも読めますし、挿絵の入った書籍版もオススメです。

 

 小説を書いたことがある人もない人にもおすすめの一冊です。

 

 

異世界取材記 ?ライトノベルができるまで?<異世界取材記> (富士見ファンタジア文庫)

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燃えよペン (サンデーGXコミックス)

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プリパラの悪役からわかるニコニコ動画の未来

はじめに

 次はプリパラの一期、二期、三期の悪役となったキャラについてはなします。前もって言ってしまえば、プリパラに悪役はいません。どんなキャラも最終的には改心したり、彼女たちなりの理由があって行動しています。

 

 ただ、便宜上、みんなが友達、みんながアイドルになれる場であるプリパラを正義として。その場を破壊する、あるいは統制しようとする存在を悪役としてあてはめて語ります。

 

 今回は、この悪役たちの行動を語ることで、ニコニコ動画の過去、現在、未来をはなしていきます。

 

プリパラとはニコニコ動画である

 プリパラとは、ある時期に女の子に招待状が届く夢の場所。そこでは、現実世界とは違う、オシャレな姿で、アイドルになって輝くことが許されている。

 

 プリパラにやってくる女の子たちは憧れの神アイドルを目指して、今日もライブする。

 

 プリパラの世界では、現実世界に寄り添うように、プリパラの世界が存在していて。その世界は全世界にあるプリズムストーンというプリパラの世界につながる入り口からいけます。

 

 この話だけ聞くと、ファンタジーぽいんですけどね。これ、最近話題のVRによる仮装世界のようなものだと考えれば、どんなものかわかるんですよ。

 

 つまり、現実世界とプリパラの関係って、僕らの世界でいうところのインターネットとの関係と似てるんですよ。

 

 僕らも、自分であることがわかるアイコンを残しつつもちょっと盛った架空の自分を使って、ネット内で意見を言います。らあらたちも、普段の自分よりも背が高くて、髪も長い、でもそんな自分を本当に輝けるありのまま自分として、アイドル活動をしている。プリパラでも、ネットでも、そんな盛った自分が許される世界なんですね。

 

 プリパラが少女にも、大人の僕らにも人気な理由はさ。女の子の、あそこにいけばわたしもステキな王子様に出会えるはず、あそこにいけば、特別なわたしに出会えるはず、というシンデレラ願望や変身願望を満たしたアニメでありながら、僕らのネットワーク内での架空のアバターによるSNS内での交流、自己表現を描いたアニメでもあるからです。

 

 そう考えると、らあらたちが目指す神アイドルも、ネットでは誰を指しているかが分かりますね。

 

 神アイドル、それはプリパラの女の子が憧れる存在。神アイドルになるには、ライブを何度もやって女の子たちからいいねをもらうことでアイドルランクを上げなければいけない。神アイドルになるために女の子たちは今日もライブをする。

 

 神アイドルって書いてあると、ネットと関係なさそうにみえるんですけど。この神アイドルをヒカキン、プリパラをユーチューブと考えると、ぐっとわかりやすくなります。

 

 ヒカキン、それはユーチューブの子供たちが憧れる存在。ヒカキンになるには、配信を何度もやって同じく配信をやる子供たちからいいねをもらうことで、動画ランキングを上げなければいけない。ヒカキンになるためにユーチューブの子供たちは今日も配信をする。

 

 つまり、プリパラはネットであり、その中でも、ユーチューブやニコニコ動画に近いコミュニティなんですよ。そうだとすると、プリパラを規制、あるいは統制しようとした悪役たちの行動やその理由を見ると、今までニコニコ動画が過去にさらされた危機、これから起きるであろうことがわかるという話をします。

 

パプリカ学園校長グロリアのプリパラの規制

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 プリパラに憧れるらあらの序盤の敵といえば、この人、大神田グロリアです。

 初登場時はらあらの通うパプリカ学園の小等部の校長として登場します。プリパラを激しく嫌っており、彼女が管理する小等部ではプリパラに行くことは禁じられ、らあら以外の小等部の女の子のほとんどはプリチケを没収されていました。

  らあらのことを序盤から疑っており、彼女の執拗な追跡から、らあらがいかにアイドルの秘密を守ってライブするかが、1話から20話までの面白さの肝でした。

 

 プリパラに対する規制とはネットに対する規制とも言えます。これはネットができた当初からありましたし、今も続いていることです。新しいものはつねに大人の偏見にさらされるとパッとみは思うんですが、じつはそんな単純な話ではありません。教育者のグロリアとしてはプリパラで友達をつくることが子供たちを傷つけることになると考えていました。それにはとある過去が関わっているんです。

 

 幼い頃、グロリア校長はプリパラに行っていました。彼女には一緒にライブをする友達がいたのです。ですが、ある日、グロリア校長の友達はプリパラの入り口であるプリズムストーンの外で待ち合わせしようと行ったきり、プリパラに来なくなりました。何ヶ月も待ち続け、自分は彼女に騙されたのだと考えた彼女はその日を境にプリパラをやめ、嫌悪するようになりました。だから、校長になった彼女はプリパラを規制するようになったのです。

 

 グロリア校長は友達なんて意味がない。友達をつくっても傷つくだけ、と作中で何度も言います。「みんなアイドル、みんな友達」がテーマのプリパラ内でのキャラとして考えると、友達をつくることを信じられない悪役として考えられるのですが、じつはそれだと語弊があります。

 

 さきほど言った、プリパラはネットであるという考えで語るなら、グロリア校長は友達をつくることを信じていないのでなく、プリパラで友達をつくることが信じられないキャラなんです。

 

  つまり、ネットでの、仮想空間内でのつながりを信じないひとなんですね。

 

 これは、半分本当で、半分嘘なんですね。確かに仮想の人物どうしの交流のため、そのコミュニケーションに悪意が介在する可能性はあります。ただ、これは実際に人と人とが対面してコミュニケーションしても起きうることなんですよ。それは学校でのいじめをみればわかることです。この場所だから安心ということはないし、ここだから危険ということもないんです。

 

 ネットに対する規制、ネット内での交流に対する不信感も、スマホの登場によって変わりつつあります。それはこれからの時代、それでも目の前の人を信じてつながってみるのがネットにも求められてきているからでしょう。

 

芸能人、ひびきによるセレパラ化計画

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 プリパラの悪役といえばやはりこの人、紫京院ひびきです。

 

 プリパライチのイケメン。まるで宝塚の舞台のような歌と踊りは男女問わず、大友から絶大な支持を得ています。

 

 ひびきは7歳からジュニアモデルとしてデビューし、その後、モデル、役者、歌手として活躍しています。初登場時は、パプリカ学園高等部の生徒兼学園長として現れ、プリパラでは怪盗ジーニアスとして、とある計画のために裏で暗躍していました。

 

 その計画がプリパラをセレパラに変えること。

 セレパラとは、まさしくセレブのための、天才のためのプリパラ。スローガンは「格差歓迎、みんなライバル、セレブだけアイドル」。

 

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 これがただ金持ちの坊ちゃんや、プリパラのメジャーアイドルがやったのでなく、プリパラの外で活躍していた現実世界でのアイドルがプリパラをセレパラに変えたってのが重要なんです。

 

 つまり、これはじつはテレビ局によるニコニコ動画のテレビ化の話なんです。

 

 ここで、最近起きたニコニコ超会議での事件について話させてください。

 

 ニコニコ超会議とは、ニコニコ動画が年に一回のペースで行っている祭典です。そこではいろんな催しがあったんですが、その中でも異彩を放ったのがビートたけしのテレビでは言えない超会議。あのビートたけしがニコ生主たちとともにテレビでは言えない話をするって趣旨の企画だったそうです。

 

 参加する予定だったニコ生主さんもたけしさんと共演できると喜んでいたんですよ。

 

 しかしですね、その後、突然、そのニコ生主さんが二人くらいたけしさんの対談から降ろされ、よしもと芸人さんに変えられたそうです。最終的にはたけしさんとよしもと芸人さんだけのトークショーとなりましな。

 

 そのことについて、企画に参加する予定だったとある批評家さんが言ってたんですけどね。元々はニコ生主たちが日本のこれからについて討論する企画だったんですけど、途中からたけしさんの言いたいことを言う企画になり、結果、最終的にはニコ生主が一人もいないたけしの独壇場に変わったそうです。

 

 で、このたけしさんの企画に誘導した方が元々日本テレビからドワンゴに来た人だそうです。

 

 一見、お客さんを呼ぶために有名人を呼ぶことにして、それにより本来ニコニコ動画に主に活躍している人たちの枠がなくなってしまったという残念な話にも聞こえるんですけどね。

 これ、それだけの話じゃない気がするんですよ。

 

 たぶんさ、テレビや舞台で活躍していたお笑い芸人をネットで輝かせたいって考えている人がたくさんいるんだと思うんですよ。 PPAPとか、松本人志さんのドキュメンタルとかもその流れがあると思うんですよね。

 

 たとえばですよ。最近じゃ、テレビで過激なことってできなくなったじゃないですか。寝起き爆破ドッキリもなくなったし、深夜番組もそんないやらしくないですよね。

 

 芸人さんも、昔よりは思う存分過激なことができなくなってきた。

 

 お笑いって最近つまんねーよな、って陰口を叩かれながらも、違うんだと言い返したいのに言えないあるテレビ関係者がいたとします。そんな時にですよ。最近、ユーチューバーってのがいるらしい。ニコ生主というのがいるらしい。今の若者はテレビよりもこっちをみてるらしい。

 

 そう聞いた一人の男がだ。物は試しと見てみるんですよ。そしたらですね。男は驚くんですよ。男の目から見たら、自分たちがつくったバラエティをみて磨いたであろう、クラスの人気者に毛が生えた程度のトーク力で。テレビの制約がないからこそ喋れるネタで人気をとっている。

 

 ふざけるなこんなのお笑いじゃない。俺がネットに本当のお笑いをみんなに見せてやるんだ!

 

 これがたぶんニコニコ超会議にたけしさんを読んだバイタリティになったわけです。

 

 あくまで、私の想像ですよ。 

 

 ニコニコ動画やyoutubeはだれもが輝くことが許される世界です。その世界には、ジャスティンビーバーみたいに本当に輝くために生まれた天才が出てきたりします。

 

 でも、それだけでなく、ほんのちょっと踊りが好き、歌が好き、アニメが好きっていう平凡な人も輝くことが許される世界なんです。だからこそ、ネットはすばらしい。それがネットとプリパラの世界に共通する魅力です。だけど、その魅力がひとによっては、プロの世界で苦労して輝いた人には甘ったれたように、未熟であるようにみえてしまう。もっといいものを、もっとすばらしいものをみんなにわかってほしい。そんな余計なお節介が自由でカオスなニコニコ動画をテレビ化へと近づけようとしているんです。

 

 つまり、ニコニコ超会議にたけしさんを呼んだ男は、セレパラのひびきのように、みんなに本物のお笑いを見せるために、芸人のためのニコニコをつくろうとしているのです。

 

 その名もよしニコ、み〜んな、よしもと。たけしだけ、ニコニコ。みたいなさ。

 

 まあ、これは大げさにしてもですよ。じっさいにプロの芸人がニコ生配信の世界に首を突っ込んでくるって流れはありえないことではないですよ。

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天才、ひびきによるセレパラ歌劇団の設立

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 ひびきがセレパラをつくるために集めたチーム。それがセレパラ歌劇団です。

 

 天才たちによるプリパラ、セレパラ。そのセレパラを成り立たせるためにひびきはらあらたちの仲間たちの中から天才たちだけをスカウトしてセレパラ歌劇団をつくりました。

 

 今まで味方だったキャラが敵になる熱い展開ですね。

 

 このセレパラ歌劇団、ニコニコ動画にもあります。

 

 それがニコ論壇時評。ニコニコ動画の公式放送ですね。山田玲司先生や岡田斗司夫さんも月に一回のペースでここで生放送をしています。

 他にも、リトルピープルの時代の著者で有名な宇野常寛さんや涼宮ハルヒの憂鬱やらき☆すたで有名な山本寛さんもニコ論壇時評で語っています。

 

 どれもニコニコ動画では有名な論者です。これからもいろんな方がニコ生から選出されてここで論客として語ることになるんだと思います。

 

 ただ、その選出基準は見てわかる通り、ニコニコ動画内で突出して評価されるべき実績が伴った文化人だけが選ばれていることがわかりますね。

 

 ニコ論壇時評も、超会議にたけしを呼んだ男と同じような流れがあったんだと思うんです。

 

 この人はもっと誰かから評価されるべきだ。この人の話をもっと聞ける場が必要だ。みんなにこの人の魅力を知ってほしい。そういう文化人たちの魅力を僕らに伝えたいと考える人がニコ論壇時評をつくってるんです。

 

セレパラと戦うために地下パラをつくるらあら

 つまり、超会議にたけしさんを呼んだ男も、ニコ論壇時評をつくったひとも。どちらもニコニコに伝えたいものがあって努力している人で、俺らと同じ戦っている人なんだぜって話なんですよ。

 

 ただ、もしここでよしニコやニコ論壇時評チームができて、彼らだけが活躍する状態になってしまうと、ニコニコは近い将来、セレパラのようにプロどうしの戦いの場となり、アマチュアの入る隙のない芸能界とさして変わらない場所になります。

 

 ニコニコ動画はテレビ化していっている。これは最近、誰もが言っています。しかし、テレビ化とは、運営によってニコニコ動画がつまらなくなっている状況をさすんではないんです。テレビ化とは、参加者がそれぞれ面白いのを生み出していくはずの場が、運営が用意するコンテンツを楽しむだけの状況になった時に生まれるんです。

 

 プリパラを見てください。セレパラができた時。元々プリパラにいた人たちは戸惑いつつも受け入れるようになりました。なぜなら、なにもしなくても、ライブに有名人がくるし、美味しいスィーツもある。自分たちはライブをする資格も、ドリームコンテストに参加する資格ももてないけど。なにもしなくても楽しいことがある。そんな場所になりました。

 

 だけど、それを不満に思うひともいました。らあらたちです。彼女たちは、自分たちで楽しいことをつくりだせたプリパラが好きだったんです。だって、プリパラは誰もが輝くことを許される場であるべきだから。遊園地や美味しいスィーツ、芸能人のライブなんていらない。わたしたちはわたしたちが輝やける場が欲しいんだ。

 

 そう考えて、らあらたちはプリパラの地下に地下パラをつくります。ここからセレパラVS地下パラがはじまるんですね。

 

 ニコニコ動画で次に起きるべき事件は地下パラの設立なんです。もし、ニコニコ動画がつまらなくなっていると考えているなら、このアマチュアとプロが入り乱れて乱闘する状況にこれから持っていくべきなんです。

 

 プリパラでも、ひびきはとある事件で危機的状況に陥った時。らあらたちはひびきを助けることにするんですよ。その理由がさ。ひびきさんがセレパラをつくって、わたしたちが地下パラをつくってお互い競い合ったことで。自分たちの能力がかなり向上したと。

 

 ニコニコ動画の運営で働いてるひともさ。僕らに伝えたいなにかってのもあんだけどさ。それだけじゃなくさ、それを受けて動いてほしいとも思ってんじゃないかな。

 

2代目女神ジャニスのルールによる統治

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 ニコニコ超会議でのたけしさんの事件は、かなり物議を醸したわけなんですが。じつはこれよりも悪い事態ってのが世の中にはあり得てですね。

 

 露骨でわかりやすいぶん、今回の事件はまだいいんですよ。今回はニコニコのいちスタッフ、あるいは一つの組織で動いたことなので、そこまで問題じゃない。

 

 これがもっと上で、大きな方向転換が行われた時、僕らはそれに気づかずにいつのまにか終わってしまうこともある。

 

 それが2代目女神ジャニスの話です。

 

 ジャニスはプリパラを管理しているジュリィの妹でサポート役です。彼女はプリパラはルールで厳しく管理すべきだと考え、姉のジュリィから女神の座を奪おうとしていました。

 

 これがニコニコ動画で一番最悪なシナリオ。つまり、自由にライブができているからこそ。誰もが輝くことを許されているからこそ、面白いニコニコ動画の息の根を止めかねないこと。それは面白さの根源であるカオスを取り除いて秩序だった場所にすることなんですよ。

 

 一期はグロリア校長でネット内でのつながりについて語り、二期ではひびきを敵とすることでプロとアマとの戦いが描かれました。そして、三期では、さまざまな女の子たちの入り混じった混沌と秩序の話なんですよ。

 

 ジャニスはジュリィから女神の座を奪うために、品行方正で才覚が溢れる、しかも自分のアドバイスはしっかりと聞くチリとパートナーになりました。

 

 しかし、そんなチリがプリパラでできた友達。チームを組んで神アイドルグランプリに出る相手は。原始人としっかり者。そしてプリパラでは高飛車なチリが加わったことで、グーチョキパーの違うものどうしの噛み合わない秩序とはかけ離れたチームでした。

 

 だけど、そんな彼女たちの頑張りに目が離せない。荒削りなのに心が惹かれる。その時、プリパラを運営するにあたって大事ないろんな女の子がそれぞれ違う輝きをぶつけ合うことこそがプリパラの魅力で。それをコントロールしようと考える自分が間違っていたことに気づくのです。

 

 そのことに気づいたジャニスは、後からじつは自分が新しい女神になる予定だったんだけど、姉はそれを隠して、妹の成長を見守っていたという話になるんです。

 

 今もまだニコニコ動画には何が飛び出すかわからないカオスがあるわけなんだけど。いつかこれを社長や幹部クラスのひとがよしとせず、もっといいものが生まれるようにコントロールしようと考えるひとが出るかもしれません。

 

 その時こそが、ニコニコ動画の終わりの始まりとなるでしょう。できれば、永遠に起きないでほしいな。

 

ダンプリの登場からわかる新しい戦い

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 さて、1期、2期、3期と紹介してきました。じつはプリパラの新シリーズ、アイドルタイムでも、ニコニコの現在、あるいはこれから暗示する存在がいます。

 

 それはダンプリ。文字通り、男性によるプリパラです。うわさでは1期からいたあのキャラやこのキャラもダンプリいりするのではなんて話もありますね。

 

 これはニコニコでは何を表してるか。わかりやすいですよね。

 

そう、ニコニコ動画以外の配信媒体の登場です。

 

 実際、ニコ生以外でも今ではふわっちやツイキャス、ラインでの配信もあります。ニコ生で有名な岡田斗司夫さんも、新しい配信媒体が出るたびにそこの関係者からスカウトされたよって話をよくしますよね。

 

 つまり、プリパラもニコニコも輝くことが許される場がここだけとは限らないという段階になっているんですね。

 

 この二つの動向にこれからも目が離せません。 

 

 

アイドルタイム プリパラ デビューセット

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プリパラ めざめよ! 女神のドレスデザイン - 3DS

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リトル・ピープルの時代 (幻冬舎文庫)

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スター・ウォーズに学ぶ「国家・正義・民主主義」 岡田斗司夫の空想政治教室 (SB新書)

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エピソードを重ねるたびに深まる思い入れ 140話でも見るべきプリパラの魅力

 さて、引き続きプリパラの魅力について語ります。今回は曲の魅力。

 

 プリパラの魅力は、1話につき、必ず一回ははいるCGによるライブシーンにあります。可愛い女の子のダンス、チームの絆やキャラの物語を象徴するメイキングドラマ、輝くサイリウムコーデ。後、3期では神アイドルライブも魅力の一つでした。

 

 じつはニコニコ動画やユーチューブで、プリパラを検索してみると。ライブ動画だけ見ることはできます。

 

 しかし、それではもったいない。プリパラはストーリーを噛み締めながら、キャラの成長を加味したうえで、ライブを見たほうがいいです。

 

 ぶっちゃけるとさ、アイマスやラブライブに比べたら、出てくるキャラ数と話数にしては登場する曲数が少ない。

 同じ曲が何回も出たりします。

 でも、それでいいし。それがいいんです。

 

 プリパラはですね。話が進めば進むほど。キャラに愛着が増せば増すほど、同じ曲が流れているはずなのに。感じ方が変わるんですね。

 

 たとえば一話から流れてるMake itとかいいんですよ。一話で、らあらがライブする時にさ。彼女、歌い出しの時に

 

オシャレなあの子をマネするより、自分らしさが一番でしょ。

 

 

駆け上がるシンデレラストーリー プリパラを140話見るべき魅力

  さて、今回はプリパラの魅力について語ります。じつは最近、プリパラをdアニメストアで一期から三期までまとめて見ちゃったんですよ。

  

 そしたら、かなり面白かったので、プリパラの魅力について語ります。

 

 プリパラとはなにか。

 プリパラとは、元々はタカラトミーが運営するゲームセンターの箱体のリズムゲームです。1プレイ100円。プレイするたびに、服がもらえ、プレイヤーはシューズ、ボトム、トップス、ヘアアクセのカードでキャラを着飾って、ダンスする。コーディネートとダンスの得点を競うゲームです。
 服は種類があって、決まったシリーズを揃える以外にも独自の組み合わせでキャラを可愛くするのも魅力ですから。どうぶつの森で部屋をいじったりするのが好きな人はハマりますよ。

 

 普通の女の子が神アイドルまで駆け上がるシンデレラストーリーとしての爽快感。エピソードを重ねるたびに深まる歌への思い入れ。そして、誰もがアイドルになれるアマチュアの世界だからこそ起きる。破壊者と統制者の出現。今回は以上の3点について三つの記事にわけて話します。

 

 普通の女の子が神アイドルまで駆け上がるシンデレラストーリー

 プリパラのストーリーラインはシンデレラです。無名の女の子が舞踏会に行くことで、みんなが憧れるお姫さまになれる。だけど、舞踏会に行くことを継母が許してくれなくて。シンデレラも、自分なんかが舞踏会に行くなんてと思っている。

 

  1話のらあらがプリパラに行くまでの話もまさしくシンデレラなんですよ。

 

 真中らあらは頼まれたら断れない、かしこまが口ぐせの女の子。彼女はそこに行けば誰もがアイドルになれる場所、プリパラに憧れていた。だが、彼女の通うパプリカ学園の小等部はプリパラが禁止で、校長のグロリアが厳しくプリチケを管理していた。らあらも自分の声が大きいことがコンプレックスで歌うのが苦手で……

 

 そんななか、彼女はだれかのプリチケバックを拾うんです。これがないとこの人は困るんじゃないか? そう考え、らあらはプリチケバックを届けに、今まで行かなかったプリパラに行くんですね。

 

 そして、プリチケバックの持ち主、みれいをみつけるんです。すると彼女は二人組のオーディションに参加できずに困っていた。そこで、みれいはらあらに自分と一緒にライブに出て欲しいっていうんですよ。

 

 しかし、らあらには踊る自信がない。無理だと言うらあらに、みれいは言うんですよね。

 

 プリパラは好き? なら大丈夫!

 

 さっき、プリパラはシンデレラだって言ったじゃないですか。行けさえすれば輝くことのできる舞踏会がプリパラで、そこに行くための障害

となる叔母がグロリア校長。そしてシンデレラにはもう一つ大事なキャラがいますね。それは魔法使い。シンデレラを舞踏会に連れていくための大事なキャラです。

 

 その魔法使いこそがみれいなんですよ。

 

 らあらはプリパラの中にはいることで現実の世界とは違う姿になれた。だけど、まだ歌う自信がない。そんな彼女にプリパラはだれもがアイドルになれるステキな場所で、好きな気持ちさえあれば大丈夫だと言うんですね。

 

 この言葉が、彼女に魔法をかけた。彼女の不安を取り除いたんですね。

 

 そして、歌ってみたらじつはすごい才能の持ち主だった。彼女の声はじつはプリズムボイスというひとの心に届く特別な声だったんですよ。

 

 自信のない女の子が、一歩特別な舞台に足を踏み入れたらキラキラのお姫さまになれた。プリパラの第1話はこのシンデレラストーリーが魅力なんですよ。

 

シンデレラのライバルはシンデレラ

 こっからさ、ただらあらがプリパラのアイドルとして成功していくはなしだったら。俺も140話見るべきだと言わないんですよ。

 

 面白いのはこっからです。

 

 3人のユニットをつくった、らあら。そんな彼女たちの前にライバルが現れるんですよ。その子の名前は東堂シオン。

 

 中学生でありながら、囲碁の世界チャンピオンになった天才。口ぐせは「以後、よろしく」。中学生にして囲碁を極めた彼女はたまたま街頭でみかけた、らあらたちのライブを見て、プリパラを知り、神アイドルを目指すことを決意する。

 

 つまり、プリパラのプの字も知らなかった状態からのスタート。らあらと同じシンデレラなわけなんです。

 

 なにも知らない状態の女の子が、プリパラを知り、そこで1からダンスと歌を勉強してプリパラのアイドルとしてデビューして話題になる。これを30分でやるんですけどね。見ててワクワクしますよ。プリパラはですね。神アイドルを目指すうえで競い合うライバルが。じつはベテランじゃなくて、突然出てくる新人なんですよ。

 

 それが見ててワクワクする。今度はだれがアイドルになるんだろうって思うんですね。 

 そして、プリパラの魅力はこれだけじゃない。これだけじゃないんだけど。今日はここまで。また次回語りますね。次はライブシーンの話をします。

 

 

sp.nicovideo.jp

 

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